りんりんの毎日のーと

気ままに書きます。

読書のーと:辻村深月著『ぼくのメジャースプーン』

 

読書のーと:

『ぼくのメジャースプーン』

 著者 辻村深月

      

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https://www.amazon.co.jp/ぼくのメジャースプーン-講談社文庫-辻村-深月/dp/4062763303

 

 

あらすじ

「ぼく」は小学4年生。不思議な力を持っている。
忌まわしいあの事件が起きたのは、今から3ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された……。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、今もなお登校拒否を続けている。笑わないあの子を助け出したい「ぼく」は、自分と同じ力を持つ「先生」のもとへと通い、うさぎ殺しの犯人に与える罰の重さを計り始める。「ぼく」が最後に選んだ答え、そして正義の行方とは!? (Amazonから引用)

 

この本を作るときに、

辻村さんの本にかける思い、労力、時間を

どれだけ注ぎ込んだのか想像すると、

気の遠くなるような思いがします。

 

「ぼく」とふみちゃんが持つ、

まっすぐの純粋さと素直さだからこそ

酌量の余地がない、ただシンプルな「悪」と

否応なく向かい合うことになる様に

目を伏せてしまいたくなりました。

 

だけどそれでいて目が離せず、

約500ページもある長い物語を

ほとんど一気に読んでしまいました。

 

あらすじにも書かれているように、

「ぼく」は不思議な力を持っているのですが、

ファンタジー作品だと思って読み進めたら、大間違いでした。

 

それより、人間の心という部分に深く入り込んでいって、

人間って結局何なんだろう?

「正しい」って?「愛」って?

と、哲学的な考えにまで、及ぶこととなりました。

 

かといって、堅苦しい話では全くないですよ笑

主人公「ぼく」、ふみちゃん、「ぼく」のお母さん、秋山先生、ふみちゃんのお母さん、、、。

全体が、やさしい愛でコーティングされてるお話だと思います。

 

自信をもってオススメする本です、本当に読んでほしい!

物語が長くてためらっている人も、

読み始めたらするする読めて、そんなに長くは感じないんじゃないかなあ。

 

ああ、もっと上手に

魅力を言語化できるようになりたい、、、(切実)

がんばらなきゃ〜〜!